ND8冷媒オイルと一般的なPAGの違い(利点)
2025/10/05
ND8(ND OIL 8/11/12)は、デンソーコンプレッサー専用の冷媒油タイプです。一般的なPAGと比較して、ND8シリーズの主な利点は、優れた水分安定性、HFC-134a冷媒との高い相溶性、コンプレッサーへの保護性の高さ、酸化安定性に優れている点にあります。これにより、修理および使用における故障リスクを低減できます。現在、トヨタやホンダなどの日系車メーカーの純正冷媒油はNDシリーズであり、外部業者(北部)では耐ディがNDシリーズを指定可能です。
ND8とPAGの比較表
| 特性 | ND8 冷媒油 | 一般的なPAG冷媒油 |
|---|---|---|
| 吸湿性 | 吸湿性が低く、水分安定性が高い | 吸湿性が高く、水に劣化しやすい |
| 潤滑性能 | 高い潤滑性でコンプレッサーを効果的に保護できる | 潤滑性は普通で、長期的な摩耗が早い |
| 酸化安定性 | 抗酸化能力が高く、変質しにくい | 抗酸化性が低く、長期間劣化しやすい |
| 沈殿物の生成 | 油泥や沈殿物の生成が少ない | 高温下で油泥が生じやすい |
| 施工の便利さ | 吸湿性が低く、開封後の作業時間が許容範囲が広い | 開封後すぐに使用する必要があり、そうでないと性能が急激に低下する |
技術補足
- ND8はデンソー指定のPAG冷媒油モデルであり、高精製PAGに分類され、自動車A/Cシステム(特にR134aコンプレッサー)向けに最適化されています。
- 一般的なPAGオイル(例:PAG46、PAG100)は性能差が大きく、誤った粘度や品質の低い油を使用すると、コンプレッサーの摩耗や冷媒効率の低下を引き起こす可能性があります。
- ND8の低吸湿性は最大の利点の一つです。なぜなら、水分は冷媒と反応してフッ酸を生成し、アルミ配管やコンプレッサー内部を腐食させるからです。
結論: ND8冷媒油は一般的なPAGオイルよりも安定し、耐久性が高く、より安全であり、作業上のリスクも低いと言えます。